でかい髪型と言えばアフロである。
でかすぎるアフロをつくった。
でかすぎアフロの全貌
ひとまず、でかすぎアフロを見てほしい。
背後に暗黒球体物質が浮かんでいる写真ではない。
見にくいのですこし明るくしよう。
「なんだか、マスコットみたいだな」と言われたが、たしかにそうである。マスコットキャラクターのあたまは総じてでかい。ゆるキャラグランプリはどうやって勝者を決めているのか知らないけど、あたまでかさを競っているのかもしれない。
でかすぎアフロの作り方
でかすぎアフロははりぼてである。
以前つくった「巨大マグロ」も、このでかすぎアフロと同じ製法である。
使ったのは以下の材料。
・段ボール
・新聞紙
・ガムテープ
・細い竹
段ボールと新聞紙はタダだ。竹は10本まとめて250円くらいのやつから4本くらい使った。
色塗りで絵の具を使っているが、だいたい150円くらいの製作費である。自販機で変えるものと値段が同じ。でかすぎアフロはリーズナブルである。
まずは段ボールで頭の収まる部分を作る。それから周りを大きく覆うように、段ボールで形を作っていく。
段ボールで大きいものを作ろうとすると、段ボールだけでは形が持たない。ウルトラマンは本当はもっと太っていないといけない、みたいな話が段ボールでもおこる。
なので中の構造を作る必要がある。僕が使っている細い竹の棒は、ホームセンターに売っているやつである。
次に、新聞紙をちぎって、水で溶いたボンドを使って段ボールに貼り付けていく。ここですきまを埋めればいいので、一つ前の工程で埋める必要はない。段ボールをすきまなく敷き詰めるのはたいへん。黄金伝説でいうと「ちねり」である。
あとは、乾いてから絵の具で塗ればできあがり。絵の具もホームセンターで売っているやつ。
段ボールの原型を作るのに3時間くらい、新聞紙を貼るのに2時間くらい、色を塗るのに1時間かかった。合計6時間。僕がほんとうにこのサイズのアフロになろうとしたらこの4382倍は時間がかかると考えれば、早い。(髪の毛を伸ばすのに3年かかると想定した場合。)
ただ、すこしアフロの形を間違えたので横から見るとマラカスみたいな形になってしまった。もしくはしゃもじ。うなじの部分がないのだ。アフロで大事なのは正面のビジュアルだけじゃなかった。
これをみて作りたいと思った人は参考にしてほしい。
アフロを作ってからアフロについて調べた。
アフロヘアーには、「アフリカ系の髪型」という意味があるようである。アフロを作りたいという何気ない僕の気持ちも、実はグローバライズされていたものだったのか。国際社会である。煩悩が国境を越えた。
それからウィキペディアでアフロのページをみたら、アフロヘアーの著名人一覧があった。そこにはかつらの人も含まれているということなので、僕もでかすぎアフロをかぶって有名になればここに載るわけだ。郷ひろみとかパパイヤ鈴木が載っているその下に、アフロがでかすぎるやつである。おもしろい。
でかすぎアフロの活用
でかすぎアフロは目立つので宣伝に使えるだろう。
この日は雨が降っていてみんな傘をさしていた。アフロはすこしほかの人の傘にうもれてしまいそうだけど、ひとりだけ傘の高さがおかしいので問題ない。
アフロがでかいとQRコードもでかくできる。この大きさだとななめの方向からでも3mくらいの距離なら読み取れた。
大学へ行って、でかすぎアフロで学食の行列に並んだ。すこしうしろに並んでいるやつはQRコードを読み取り放題だ。
このときのアクセス数を見たら、いつもより5くらい多かった。広報効果が出ている。アフロで。
学食の中でも、ひとりだけ頭がでかい。遠くからでもわかる。
「ほかの人の迷惑になるからやめてくれ」と学食のおばちゃんに怒られたらやめるつもりだったけど、言われなかったので安全を確認しながらでかすぎアフロを続けた。
おばちゃんもアフロを見て笑っていた。いつもの忙しそうな表情とは違って、この日の笑顔は素敵だった。アフロから生まれたハピネス。ごはんを食べる前にすでに満腹である。
あとでTwitterでサークルのアカウントを確認したらフォロワーが5人くらい増えていた。やった。
もうひとつの応用例
でかすぎアフロはランプシェードとしてもいけるかもしれない。
でかくて光ったら、それはもう最強のアフロだ。
白熱灯をアフロの中に入れた。外からみたらどうだ。
新聞紙をまんべんなく貼り付けたうえに黒い塗料まで塗っているせいで、ほとんど光がもれてこない。
でかすぎアフロはランプシェードにはならなかった。
アフロがでかすぎると肩がこる
でかすぎアフロで学食の行列にならんでおひるごはんを食べ終わったら、もう昼休みが終わっていた。45分もアフロをかぶっていたが、それなりに重いので肩がこる。
すこし疲れるけど、宣伝としてはまあまあ使えるだろう。
なにかと応用がききそうなアイテムなので、今後も活用したい。
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