移動距離:約30.6km
Google推定所要時間:6時間22分
実際にかかった時間(休憩など含む):8時間50分
泊まったところ:旅人宿 石垣屋
4:40 近鉄四日市駅を出発
久保:今日は雨だし、昨日の疲れを背負ってるからたとえ30kmといえども何時に目的地に着くかわからん。遅いと寝る場所行けなくなるから早くいくぞ。
江坂:足の痛み結構残ってる。膝裏が石膏で固めてるみたいに硬くて、まだ膝を伸ばせない。お前は準備体操しなくていいの?
久保:もうやったわ。(ほんとはやってない)
江坂:はやすぎ。さすが散歩が趣味なだけはある。俺は足の痛み残ってるから、初日の状態と比べるとやっぱり今日は厳しい日になりそう。ひたすら歩いてればある程度痛みは忘れるけど。
朝ごはんは途中の道にあったコンビニで買って、歩きながら食べた。
5:10 国道1号線
江坂:こんな時間だとまだ真っ暗。闇の中に工場の明かりが不気味に光る。
久保:四日市といえば工場だよな。暗いときに見る工場は、ごちゃごちゃ感が薄緑のライトに照らされてかっこいい。特に海岸線の工場地帯の景色は壮絶。
江坂:ふーん(ミッドガルみたい)。
6:20 国道1号線
江坂:少しづつ明るくなってきて、道は坂になってきた。坂を上ってると山っぽく感じる。ちょっと坂あるだけでも水平な道と負担が違う。
久保:明日の鈴鹿峠はこんなもんじゃないぞ。もっと山。
江坂:ひええ。どうなることやら。ほんとに峠なんて越えられるんだろうか。
7:00 国道1号線
江坂:雨やんできた。そろそろちょっと疲れてきたな。
久保:今日は道沿いに何もないから気兼ねなく音楽を流せる。今日はこれ。
江坂:「プリーズミスターポストマン」か。初めて聞くけど、いい曲だ。
久保:ポストマンみたいな走り方するな。その様子を見る限りまだ元気そうだな。
(※ミスターポストマン:カーペンターズのカバー曲、ポストマン:ゼルダの伝説に出てくるやつ)
8:30 国道1号線 亀山まであと7km
江坂:このあたりはほんとに何もない。進んでも進んでも田んぼ、トラックの同じ景色で頭おかしくなりそう。
久保:この先にあるちょっとした坂を越えたらなにか店あるかな。あったらそこで休もう。
越えてもなにもなかったので座れそうな階段で休憩。
江坂:エアーサロンパスを使わないとやってられない。
久保:これ効いてんのか全然わかんない。ただちょっと冷えて変なニオイがするだけだ。
江坂:確かに使っても使わなくても一緒かもしれんけど、気分的に回復したつもりにはなる。
10:05 県道28号線
10:25 亀山の街
江坂:やっと店見えてきた。それだけで安心するよ、人がいるみたいで。今までの道は無機質すぎるよ。
久保:いろんな店あって選び放題だ。バイキングよりうれしい。昼飯&休憩どこにする?
江坂:いや、もうちょっとで亀山駅でしょ。ここにこんだけ店あるならたぶん駅周辺にも店あるから、亀山駅まで行ってそこで休憩しよう。
久保:いちおう道案内があるけど、亀山駅前大丈夫かな。この看板見る限りやばそうだけど。
江坂:ここは路地だからたまたま看板もしょぼいのだと信じよう。昼飯楽しみだ。
10:45 亀山駅
江坂:予想外。亀山駅前何もないじゃないか。さっきの街はなんだったんだ。
久保:まさかここまでとは。あるのはやってるかやってないかわからない定食屋くらいだ。ここは自販機のビックルで我慢するしかない。
江坂:あそこで休憩しとけばよかった。
11:05 県道28号線
江坂:亀山駅から先にも何もない。さすがになんか食いたくなってきた。あと足もきつい。
久保:いや、亀山名物のカメヤマローソクがあるぞ。
江坂:それ聞いたことすらない。でもカメヤマローソクに触れるしかないくらいに本当に何もない。
このあともまったく店はなくて、昼飯はこの先にあったコンビニで適当にすませた。
12:00 あんぜん文化村前
ジャンクションのところまできたけど、Googleマップのルートはどう見ても人の通れそうにない車道を示している。
江坂:ジャンクションのとこ歩道なくて危ない。車道の路肩歩きたくないから迂回しよう。
久保:じゃあ迂回するために一つまえの交差点まで戻るか。いまGoogleマップ見たら迂回できそうな道あったから。
江坂:引き返すの嫌だ。そのへんにある細い適当な道進んじゃおう。
久保:あんまり適当なことしないほうがいいとおもうけどなあ。
江坂:適当に迂回したら迷った。
久保:これGoogleマップだとジャンクションのとこも普通にルートとして示されるんだな。Googleマップ信用できないな。
江坂:わかってないルートだと全然距離稼げない。しかも迂回のために道が上下してるからルートが駆け馬みたいだ。ジャンクションがこんなに鬼門になるとは。
13:30 関宿到着
江坂:朝は17時くらいに着くと想定してたけど、思ったより早く着いた。
久保:よかった。関宿を観光できるぞ。
江坂:足はぼろぼろだけどな。今日は膝裏よりも足首が痛い。
古い町並みをしばらくうろついて、足湯があったのでそこで足を癒した。これである程度足の調子がよくなる。
ちょっと歩いたところにある旅館で風呂に入って、駅周辺の中華料理屋で晩御飯を食べて宿に戻った。
今回泊まった宿「石垣屋」は旅人仕様になっていて、キッチンも自由に使えるみたいだったけど、さすがに料理をする元気はない。
宿では主人がいろいろな話をしてくれた。(宿の建物の話とか旅の話とか)
久保:なにしてんの?段ボールに文字書いて。
江坂:宿の主人が、「旅する人は段ボールに目的地とか書いてぶら下げてたりするよ。やってみたら?」って言ってたじゃん。
久保:あれほんとにやるつもりだったのか。段ボールとペンはどうした?
江坂:主人に借りた。(段ボールは貰った)
江坂:明日のルートはどんな感じ?
久保:今日よりも難しいね。水口までか、その先の湖南までか、さらにその先の草津までの3択。水口までは27km、湖南までは36km、草津までは50km。水口までだと少し短いから、湖南までが理想なんだけど。
江坂:湖南だとなにかまずいの?
久保:湖南には泊まるとこがなさそうなんだよね。
江坂:ん~。じゃあこの旅は無茶どんとこいだから、思い切って草津まで行っちゃうか。
久保:そうだね。実際今日は楽勝だったし、この2日で慣れてきてるはずだから、夜中も寝ないで歩くのを覚悟して丸1日かけて草津まで行くか。
宿主には危険だからやめたほうがいいと言われた。
久保:宿の主人は、歩き旅に慣れてない人が初日から40km、30kmときて3日目に50kmは相当危険だと言っていた。峠越えもあるし、距離も今まで以上にあるからね。やっぱ草津まで行くのは諦めよう。
江坂:う~ん。俺も宿主の言葉にはうろたえた。今も足の痛みが相当あるし、さすがにやめとこうかとも思ったけど、やっぱり無理をしてみたい。
久保:もうどうなってもしらねえぞ。
江坂:覚悟はできた。
久保:よし。なら明日は草津を目指そう。
寝たのは23時ごろ。ネカフェと違ってちゃんとした布団なのでよく眠れた。
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