エジプト
10月17日(日)と18日(土)の名古屋まつり開催期間、栄・もちの木広場に設置されたブースで「エジプト」を出展しました。
エジプトに行ってみたいけど、お金がなくて行けないので作っちゃいましたという企画。
あと、みんなエジプトのこと好きですよね。エジプトのこと嫌いという人はいままで見たことがありません。
名古屋まつりとくべつ企画「エジプト」展示物紹介
「壁画」
古代エジプト人はナイル川を船で移動していた。神も太陽も船で移動していると考えられていたらしい。死後、楽園に向かうにも船。名古屋の人々は普段電車にぎゅうぎゅうになって移動しているが、もし死後の世界に楽園があるならば、いったいどのようにして向かうのだろうか。
まんなかに一人分空いているので、壁画に入り込めます。現実の地下鉄東山線のラッシュとは違ってどうどうと割り込めていいですよね。必死こかなくて済みます。みんな止まってるので。
「スフィンクス」
王の墓を守る、人間とライオンのキメラ。なぞなぞが好き。ギザにある顔のつぶれたスフィンクスは、いつもケンタッキーフライドチキンばかり見ている。腹がへりそう。
かぶって顔を出せば、スフィンクスになれます。超立体3D顔ハメ。選ばれし者のみがスフィンクスになれます。(てきとうな設計なので顔の骨格によってはかぶれない。)
「ピラミッド」
王の墓。でかい三角すい。あまりにもすごいので宇宙人が作ったとも言われるほどだが、実際のところはまだよくわかってない。ダハシュールにある赤のピラミッドの中はめちゃめちゃくさい(小便の香り)。
ピラミッドの中からはエジプトのかおりがします。はまる人はけっこうはまっちゃうにおいです。後ろにいる人がピラミッドを叩いてかおりの空気砲をぶつけてきます。ピラミッド型兵器。
「ファラオの呪い」
「死んだらこうなります。だからきょうは楽しみましょう。」
古代エジプト人はパーティを開く際にミイラの人形を用意してこう言って、そのときを楽しみました。(ファラオの呪いというのは、むかしファラオのミイラを発掘した人たちがまとまって謎の死を遂げた事件がもと。実際はよくわからない病気で死んだっぽい。)
「タマネギ」
エジプトのタマネギはでかい。ナイル川のもたらす肥沃な土地のためであろうか。古代エジプトではタマネギは魔力を持つものだとして崇拝され、ミイラの目に詰め込まれたりした。労働の報酬もタマネギ。
実際に見たことはないので、想像の大きさ。がんばって働いてタマネギをもらって喜ぶ古代エジプト人を想像してみよう。
「ホルスの目がね」
ホルスの目は、真実を見る目。ホルスの左目はセト神にえぐられてのちにトト神が治してくれたので、再生・治癒の象徴でもある。
これをかければ目がよくなるかも。
「ヒエログリフ」
古代エジプトでは絵みたいな文字(象形文字)であるヒエログリフが使われていた。日本語よりも見ていておもしろい(読みにくいけど)。ヒエログリフにある特定の文字を使えば、ローマ字表記的に日本語を表現できる。
日本語ローマ字表記に必要なアルファベットにあたる文字と、個人的に気に入った文字(死にかけている男、ビールなど)をスタンプにしました。古代エジプトでは文字を描く書記は超エリートだったので、このスタンプを使えばエリートになれます。
「神」
天空と戦いの神、ホルス。荒ぶる砂漠の神、セト。冥界に住む死者の守護神、アヌビス。一部のエジプトの神は頭が動物で体が人間。
左からホルス神、セト神、アヌビス神です。お面になっているので、かぶれば神になれます。ケプリ神(頭がフンコロガシになっている男性の神)など、エジプト神はほかにもたくさんいますが今回はこの3柱を選びました。一つをかぶって残りを両手に持つとラスボス感がでます。いますよね、こういう頭が3つあるタイプのラスボス。
展示はかなり盛り上がりました。とくにちびっこがおもしろがっていましたが、大人もスフィンクスになったり神になったりして楽しんでいました(スフィンクスになれるのはたぶんここだけなので)。古代エジプトの魅力はすごいですね。
いちばん人を魅了していたのは「ピラミッド」だったんじゃないかと思います。みんなにおい大好きでした。
以下、名古屋まつりでの「エジプト」の様子です。
スフィンクスが歩いて、しゃべった。
全員でお面をかぶって座っていたら、だれもよりつかなくなった。
エジプトの景観を忠実に再現するため、ケンタッキーフライドチキンの看板をスフィンクスの目線の先に置いた。
ヒエログリフスタンプはちびっこに人気。これが一番疲れた。
たくさんの人がスフィンクスになった。
おとなもわらっていた。
名古屋まつりが終わって、作ったエジプトはいらないガラクタになってしまったんですが、ラッキーなことに捨てるまえに「Long Roof」というシェアハウスのイベントでの出展の機会をいただき、「エジプトつくった」というタイトルで展示をしました。
Long Roof企画「エジプトつくった」
名古屋まつりとはうってかわって室内の展示。印象が全然違いますよね。
シェアハウスは古民家をリノベーションをしたもので、その雰囲気がよくてエジプトが映えました。
相変わらずちびっこが大騒ぎ。
「ここ落ち着く」とよく言われたけど、エジプト展示がなくても落ち着いた。
白熱電球と壁画は相性がいい。
ちびっこは5人くらいで、のこりはおとなでした。だらだらと居座ってくれたので、この企画のために勉強して得たエジプト知識を披露したらゲラゲラ喜んでくれました。
まだエジプトが嫌いな人とは出会ってません。
役目を終えたエジプトたちがまだ家にあります。邪魔なので捨てたいんですが、もったいなくてまだ捨ててないです。