2016/05/13
鑑賞者:キタダ
線状アンテナは古代生物の夢を見るか?
発見場所:学生会館前
学生会館前に設置された、ごく普通の、それでいてどこか違和感のあるアンテナ。古ぼけているうえに妙に大きく、よく見ていると不安になってきます。その姿はかつて海の中に生息していた古代生物、ハルキゲニアのようです。古代生物が空にぽっかりと浮かんでいる様は、まるでダリの絵画のよう。日常の中にふと、非現実が顔をのぞかせます。
鑑賞のポイント
・自分の日常を一度疑ってみること。
・普段は見過ごしていた現実のほつれを見つけ出すこと。
・DNAの記憶、あるいは古代の海へと思いを馳せること。
(ちなみに、タイトルは言わずと知れたSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」のもじりですが、あの小説、僕は最初の30ページで読むのを諦めてしまいました。)