2016/05/13
鑑賞者:キタダ
考える看板
発見場所:北部生協の前あたり
看板がくにゃっと腰を曲げています。しかも、おやおや、この看板、真っ白でなにも書かれていません。最初はなにか書かれていたのでしょうが、きっとそのうちに、うーん、ボクは本当に看板的存在のままでよいのだろうか、看板であるボクの存在意義とはなんなのだろうか、大学空間における看板とは、いや、そもそも看板という概念を形而上学的にとらえなおしてみると…などとやっているうちに、色は褪せ、表情はなくなり、言葉を喪失し、腰も曲がってしまったに違いありません。彼が看板的真理にたどり着ける日は、果たして来るのでしょうか。
鑑賞のポイント
・彼の白紙に耳を傾けること。
・彼と同じ姿勢をとってみること。
・自分と彼との相違点を整理し、その上で彼の立場を自分にも当てはめてみること。
「車止めはいいなあ、あいつらはボクの看板学的・看板思考上とは無縁だもの!」
ひとりぼっち