先日テレビで、飲むヨーグルトを作っている会社の人が、
「飲むヨーグルトは普通のヨーグルトを砕いただけで、成分は全く同じ」
と言っていた。

砕くだけでいいなら、どんなものでも「飲める化」できそうなので、やってみた。

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「飲める化」の検証として、ヨーグルトは外せないが、他にもやってみたいので、プリンとお豆腐も用意した。
本当はお煎餅とかやってみたかったけど、むせてゴホォってなるオチが見えたので今回はパスします。

ルールとして、スプーンなどでなるべく砕き、ストローで飲み切ることができたら「飲める化」できたとしよう。

ここらへんで、砕かなくてもストローで全部食べられるのじゃないかと思ってしまったが後にはもう引けない。ストローだけで、食べているのが面白いのだ。

さて、いざ実践なのだが、一人でやったらさみしくて死んでしまうので、サークルの新歓でやることにした。
苦痛に歪む参加者の顔が楽しみだ。

・・・・・・・・・・・・・・・・誰も来ない。
このままだと、教室を使って、ただ僕がヨーグルトとプリンと豆腐を奇怪に食べる会になってしまう。

そう焦っていたとき！！

ガラァ
一人やってきたと思ったらメンバーのキタダだった。

彼と話していたらまた一人やってきた。メンバーの角間だ。
新歓なのにメンバーしか来ないので、しばらく待っていたら1年生が一人来てくれた。（以降Ｎと呼ぶ）

人がきて嬉しかったので、始めようとしたとき、キタダは帰ってしまった。
これから、起こる惨事を彼は見抜いていたのか。ユリゲラーみたい。

では、食べ飲み始めよう。
まずはヨーグルトから。

セットして
まぜまぜまぜまぜ

では、実食

Ｎ「酸っぱいですね」

角間「砂糖が欲しくなります。」

アヤト「ストローで吸えるけど、飲むヨーグルトほどじゃない」

そして、飲み切ろうとしたとき

ずびびびびぃぃぃぃ

固体っぽい為か、最後に出る音が半端じゃない。
お下品だが、自然とみんなが笑顔になる。下品は世界を平和にすると言っても過言ではない。いやそれは過言か。


次にデザートのプリンにいってみよう。

よし食べよう。

角間「あまっ」

アヤト「マックシェイクでありそう」

Ｎ「これは売り出しいけますよ」

甘さが過剰な気がするがおいしい。できることならさっきのヨーグルトに甘さを分けてあげてほしかった。
一時は見た目の気持ち悪さからやばさを感じたが杞憂だった。余裕だった。

この調子で豆腐も行ってみよう。

最初のヨーグルトのときはこれぐらいの混ぜでもう食べてしまったが、見た目が美味しくなさそうなのでさらに５分ほど混ぜる。

もうこれ以上は混ざらないと判断し、頂く。

一同「ううぇぇ＠；。・￥＠；」

アヤト「と・・とうふ・・・」

角間「醤油が欲しいですね。」

Ｎ「甘さが・・なんかクーリッシュ入れたらいいかも」

そういって、Nは購買に走りクーリッシュを本当に買ってきた。おかしな人だ。まあ、このサークルの新歓に来た時点で変わった人ってことなのだろう。うん。

そしてNはクーリッシュを豆腐の中にいれた。まずいやつの体積が増えるだけだということを、ドリンクバーで学んでいないのか。
僕は何度食らったことか。中でも一番きつかったのはコーヒーとコーラを混ぜた「ヒーラー」というドリンクだ。何がヒーラーだ。回復どころか体力を奪っていったぞ。

だが、予想に反してNは
N「うん、美味しいです。」

たぶん、味覚がやられたんだと思う。
そして、さらにクーリッシュをたした。

N「いやぁ、美味しいです。」

なんて言っていたが、僕は見逃していない。彼のコップはクーリッシュ：豆腐＝８：２ぐらいになっていた。もうそれクーリッシュだよ。戦時中とかで嵩増ししたクーリッシュだよ。


一方、角間はかなり苦戦していた。豆腐と一緒に入ってた汁を入れたらよりまずくなったようだ。

とうとうやってしまった。ドリンクバーで一番やってはいけない多重混ぜだ。
苦しみながら飲んでいたが、飲み切ってもらうしかない。
お残しは許さない。

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こうして、実験は終了。Nはクーリッシュを普通に食べても豆腐の味がする後遺症が残ってしまったがそれを除けば、みな五体満足。
食べ物系の実験で毎回気づかされるのだが、やはりそのまま食べるのが美味しい。

「飲める化」は出来るが、液体と化した物を固体に戻すのはできない。
他の物を混ぜ合わせることは出来るが、混ざった物を取り除くことは出来ない。
美味しいものをまずく出来るが、まずくなったものを美味しくすることは出来ない。
つまりこれらは不可逆反応なのだ。また、ひとつ勉強になった。

めでたしめでたし。

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