大学にセレブがきた。
学食で好きなだけ食べたいものを注文するセレブである。
セレブになれば学食でぜいたくできるのだ。
セレブになる
学生は貧乏だ。お金がない。
だからランチもぜいたくできない。学食へ行っても頼むのはいつもやすいカレーである。
小鉢を注文できるやつとは身分の差を感じてしまう。学食カーストである。学食に入った時点で階層が決まってしまう。
だけどある日、セレブになればぜいたくをできることに気が付いたのだ。もう丼ぶりにのせる温玉を躊躇する必要はない。なぜならセレブは金持ちだから。
実は金がなくてもセレブになれる。その方法はデイリーポータルZが教えてくれた。
セレブになれた。
セレブになる方法は、こちらのデイリーポータルZの記事に書いてある。これを読めば誰でもセレブになることができる。
セレブが来た! - デイリーポータルZ:@nifty
世界の有名セレブたちも、この記事を参考にしているのかもしれない。
セレブになるための重要アイテムは
・大きめのサングラス
・ストール
・スターバックスのカップ
である。
これらのアイテムを「セレブ三種の神器」と呼ぶ。iPhoneがあるとなおよい。スタバのカップはセレブになるためにわざわざコーヒーを注文して手に入れた。
2つの写真を比べてみると、これらのアイテムがあるかないかで、セレブかセレブじゃないかが決まっているのがわかるだろう。
さて、無事セレブになれたので、ぜいたくをしに学食へ行こう。
気分が豪快になる
学食にやってきた。いつもなら安くて腹が膨れそうなのはどれだ、という貧乏くさい視点で見るメニュー表が、この日はまぶしかった。こころなしかメニュー数もいつもより多く感じる。
「今日はなんでも食えるぞ!」
思わず叫んでしまった。発言が給料日後のサラリーマンだ。まったくセレブではない。
ただ、大事なのは外から見てセレブっぽいのかではなく、本人がセレブの気分であるかどうかなのだ。
僕はこのとき、間違いなく幸せな気分だった。だってなにを頼んでもいいのだ。セレブだから。
そして、結局これだけのものを注文した。
食べたいものを一通り頼んだ。
いまあらためて見ても、セレブさのかけらもない写真だ。これはラグビー部とかが食うメシである。ミランダカーではない。
申し訳ないけど、学食セレブは外から見ていておもしろいものではないのかもしれない。見どころはセレブっぽいやつが学食の階段を上っていくところだけだ。それ以外はテレビの大食い番組みたいなビジュアルである。メニューを見てテンションが上がる、食う量が多い(後半苦しむ)など。
でも先ほど言ったように、外見はともかく本人がセレブ気分になれることには間違いない。ハメをはずしたぜいたくが堂々とできる。
セレブになったとき、内なる精神が現れるのだ。心の奥に潜んでいるもうひとりの自分を引き出すには、セレブという方法はもってこいなのである。
学食の1食で1300円も使った。普段の昼ごはんの4倍くらいだ。セレブじゃなかったらありえない金額。
しかもレシートを見たときは「安い!」とさえ思った。セレブって、いつもこんな感じなのだろうか。
それから、温泉たまごと味付たまごを両方食べるという究極のぜいたくまでした。どちらか迷ったとき、「両方」と言えるのはひとつ上の層に住んでいる人間である。いつもなら罪悪感でぜったいにこんなことできない。お母さんに怒られてしまう。
それから、撮影をお願いしていたメンバーのイイムラも僕の向かい側でセレブ気分を味わっていたのだけど、やはりたくさん注文していて量に苦しんでいた。
僕がイイムラのミルクプリンを見て「それが待ってると思えば頑張れるじゃん!」と言った。完全に大食いの時のせりふだった。
内に秘めたるセレブ
「本当はあれが食べたいんだけど...」「今日はこれで我慢するか」
そんなことを思っているあなたの心には、実はセレブが眠っているはずである。
たまにはそんなセレブな自分を解放してみるのもいいと思います。腹がぱんぱんになります。
学食セレブをイベント化しました
みんなでセレブになって、学食でぜいたくをしよう。
詳細はイベントページにて。
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