こんにちは、ラボ仙人です。
見てのとおり、私は研究室にこもっているあまり仙人になってしまったんだよね。教授とは別だよ。
今日はこのラボ仙人が、名大の珍事件をじきじきにお伝えしよう。ありがたく思え。
この取材は、名古屋大学全学教育棟2階にあるカフェ「フォノン」で行われました。
珍事件その①:名大おじさん
実は今日、わざわざ珍事件を聞きに来た学生がいる。モザイクエンペラーというやつだ。
モザイク:
こんにちは、今日は名大の珍を聞きにきました。よろしくお願いします。
仙人:
(めんどくさいやつが来たな...)
名大にはしょうもないおもしろ事件がたくさんある。もちろんウィキペディアには載っていない。
毒クレープ事件のことはすこしウィキに載っていた。でもあれは笑えないのでここでは紹介できない。気になったら検索してみてね。
どこにでもいるような、定番おじさんが名大にもいる。名大には「名大おじさん」という、問答をしてくるやんちゃなおじさんが出没する。しかもしょっちゅう(週3~4ペース)。
問答というのは、「空気は”もの”か?」や「真実はひとつか?」というもの。答えを間違えると「おまえはバカだ」と言われ、問答が終わる。
選択肢を選んでいくノベルゲームみたいなので、名大のひとつのアトラクションだと考えている人もいる。勝利するとおじさんの名刺か著書がもらえるのもゲーム感に拍車をかけている。
仙人:
私は名大が高度な技術で生み出した、学生を育てるためのエージェントシステムだと考えている。モザイクさんは会ったことある?
モザイク:
聞いたことならあります。ふつうに迷惑で困っている人もいそうなので、いなくなってほしいですね。
仙人:
いなくなったらいなくなったでちょっと寂しいんだけどね。こういうへんてこおじさんって。
モザイク:
歳が歳なだけに「死」がよぎりますよね。諸行無常。
珍事件その②:爆破予告
モザイク:
ちょっとなにやってるんですか。名大にはビーカーで水を飲むようなケミカルなカフェなんてなかったと思いますけど。
仙人:
あっ、すまんすまん。いつものくせでね。
フォノンにはビーカーはありません。
これは、名大の元学生が大学に爆弾を仕掛けたと言って、爆破予告された建物内のすべての講義が休講になった事件。
この元学生というのは、以前大学職員を殴って退学になっている。事件自体はぜんぜん笑えないんだけど、おもしろいのはここから。
このとき建物から避難した大勢の学生達の様子がSNSにアップされた。おそらく「名大に爆破予告で授業なくなったー!いま避難中!」みたいなやつだろう。そしたらその写真から「名大生のファッションがダサい」ことが話題になった。建物ではないところが爆発した。
モザイク:
名大生がダサいのは事件と関係ないでしょ。
仙人:
でも「名大」と「ダサい」は切っても切り離せない関係にあるからね。名大生のファッションセンスは、かねてからその土地の名前をとって「本山原人」と呼ばれている。
モザイク:
本山というのは、「名古屋大学駅」ができる前の名大の最寄り駅の名前ですよね。いいネーミングだと思います。
仙人:
まあ、研究にファッションは関係ないからね。
モザイク:
それを言ってはダメです。
事件その③:じゃんけん男事件
モザイク:
ちょっと、それ私じゃないですよ。それは本です。
仙人:
あらま、ごめん。これもいつものくせで。
フォノンにはいろいろな本が置いてあって読めます。
これは、名大祭(名大の学園祭)に出現した「じゃんけん男」が、運営委員会に注意されていた事件。
鼻めがねをかけて、シルクハットをかぶって、白い手袋をして、客とじゃんけんをしていたら怒られた。「そういうことをすると大学の評判に関わるのでやめてください」と言って。最終的には自分から声をかけなければセーフということにはなった。
じゃんけんしそうなやつが喋れなくなって、よけいに怪しくなった。
名大祭はものすごく厳しくて、なにをやるにも申請がいる。まあ、じゃんけん男は申請していたら大丈夫だったかもしれない。でも、申請は名大祭の4か月くらい前から始まるんだけど。
モザイク:
じゃんけんでさえも申請がいるなんて、きびしいですね。
仙人:
そうだね。だから名大ではおもしろいものは生まれにくい。「アイデアはまず潰せ」というスタンスの人が、名大を支配しているのかもしれない。私と同じだね。「蚊はまず潰せ」のスタンスだから。
モザイク:
私はじゃんけんくらい問題ないと思いますけど。
仙人:
過去にいろいろやらかしているせいもある。昔は「ファイヤーストーム」という炎を燃え上がらせる原人的なイベントもあったんだけど、なぜかなくなってしまった。名大毒クレープ事件もそう。あの事件が起きて、名大祭の模擬店はコンビニのホットスナックに等しくなってしまった。それから、周辺が住宅街なので苦情がすごいんだ。
モザイク:
じゃあおとなしくラボにこもっているのがベストなんですね。あなたみたいに。
仙人:
だからといってなにもやらないと本当になにも生まれない。これを読んで「じゃあやめよう」ではなく、「もっとやってやろう」と思ってほしい。私はそれをラボから見守ってるから。
モザイク:
(こいつ煽りが効かねえな。)
珍事件を語り継ごう
モザイク:
仙人、ありがとうございました。いろいろな珍事件を知れてよかったです。
仙人:
私も久しぶりに人間と話せてよかったよ。
モザイク:
思ったより仙人っぽくなかったです。本当に仙人ですか?
仙人:
(ジャッ)
仙人:
これで少しは仙人っぽくなったかな?モザイクさん。
仙人:
あれ。
仙人:
(なんなんだこれ。)
取材協力
フォノンカフェルーム
名古屋大学 情報文化学部支店
名古屋市千種区不老町
名古屋大学 全学教育棟北館2階
営業時間 9:00-20:00
土日定休
パラレルワールドのもう一つの記事はこちら↓
ここには載っていない別の名大の珍事件がピックアップされています。
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