大学生の自由研究
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2016/02/04
書いた人:江坂大樹

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なんだこの絵は


へんなところに行きたがりのメンバー久保が、怪しげな「風天洞」なる場所へ行っていた。


とにかく仏像とBGM(?)がすごいらしい。


その話を聞いてきた。








パンフレットが強烈


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風天洞のパンフレット


一見普通のパンフレットである。


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本当に日本一なのか。ちょっと疑いの目で見てしまう


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中は古臭い感じだけど、書いてあることはふつう


注目してもらいたいのは、裏にある地図。


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これもパッと見はありがちな感じなのだけど


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いい具合に雑なのだ


不動明王といえば、背後に揺らめいている炎が印象的だ。


それが風天洞のある岩戸山にもあるということが地図に書いてあるわけだけど、その絵が小学生みたいである。背後で燃える火が、小さいころに描いた木みたいにモコモコしちゃっている。1ストロークで描ける木だ。


木をいっぱい描くときにこの描き方をやるのだ。


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これはもっと雑


六蛙大明神というのを僕は知らないけど、これはさすがに省略しすぎてないか。人生ゲームのときに車に乗せるやつみたいにかんたんなシェイプをしている。


六蛙大明神を検索しても画像が出てこなかったので、正体を確認できなかった。だから実際にこういう形の可能性もある。


でもそうじゃない場合、不動明王との格差が気になる。


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極め付けはこれ


「点在する大岩」、「立ち並ぶ赤松の林」。ふつうのやつらが名前を冠して地図に載っている。そんなのありか。


そして展望岩。「楽しいよ」と言って、地図がこちらに語り掛けてきてしまっている。甘い言葉で誘惑しているが、そこから見えるのは名古屋のテレビ塔や伊勢湾である。風天洞ぜんぜん関係ない。



久保が語る風天洞


江坂:
さて、こんな魅力的なパンフのある風天洞に行ってきたみたいだけど、どうだった?


久保:
まず、歩いて2時間半かかるんだよね。


江坂:
え、どこから? というか、かなり歩くね。


久保:
そう。香嵐渓ってあるでしょ。あの紅葉で有名なとこ。そこから歩いて2時間半くらいかかる。


江坂:
じゃあ本当は車で行くところだね。


久保:
そう。


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久保:
それで、行く途中にけものの頭骨があったりしてけっこう怖い。


久保:
ちなみに風天洞のある山は、住職がヤンマーで切り開いてる。


江坂:
えー! そんな適当な感じなのか。



とにかく仏像だらけ


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久保:
山道を進んでいくと、どんどん仏像が出てくる。仏像でゴタゴタしてる。


江坂:
もうすでに気持ちわるい。


久保:
異様な光景だよ。


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久保:
ここに祭ってあるのは七福神。それから、干支の仏像も置いてある。干支のは顔だけ動物になってる。


江坂:
それってエジプトの神様っぽい。



謎のBGMがすごい


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久保:
それから、すごいのは仏像だけじゃない。怪しい山道を歩いてると、なにか謎のBGMが聞こえてきてくる。


江坂:
BGM? こんな山奥で?


久保:
そう。そのへんにある灯篭の中によくわからないメカが入ってて、それが人を感知してBGMが流れてくる。


江坂:
やたらハイテクだ。


久保:
センサーでやってくるからね。うまいタイミングででかい音が流れてきてよけいにびっくりする。


久保:
しかも「ミサイナー、ミサイナー」とか「心せよ」とか「大黒さまー」とか、よく聞き取れない言葉も聞こえてくる。


江坂:
不気味だなー。山奥で音楽とか人の声って。


久保:
こんなとこなかなかないでしょ。


江坂:
探偵ナイトスクープが好きな人は行きたくなりそう。


久保:
ちなみに、そのBGMは住職の解説バージョンもある。



風天洞に突入


久保:
風天洞の入り口前に事務所があって、そこにいるおばちゃんに入場料の1000円を払ってから入る。


江坂:
そのおばちゃんはふつうの人?


久保:
もちろん普通。失礼なこと言うな。


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久保:
ここが風天洞の入り口。


江坂:
この穴のところ?


江坂:
うそつけ。こんな小さいところに入れるわけがない。


久保:
いや、ほんとうにここが入口。


江坂:
どうみても小さい穴に見える。へんな写真だ。


久保:
実際に行って確かめるべし。



風天洞の中は暗い


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久保:
風天洞の中にはすこし照明があるだけで、結構暗い。


江坂:
でもこの写真、暗さがかっこいいな。


久保:
フラッシュをたかないとこんな感じになる。


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久保:
これはフラッシュをたいた写真。


久保:
風天洞の中は段差がかなりあって、しかも狭いから危険。その上暗いからね。


久保:
こういう階段が何個もある。


江坂:
思ってたより、洞窟っぽい。探検してるみたいな気分になれそう。


久保:
ただの洞窟じゃないぞ。仏像だらけの洞窟。



風天洞以外もすごい


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久保:
これは、風天洞を抜けたところにある看板。


江坂:
わりと普通の看板だけど。


久保:
いや、よく考えてみて。つまりこれは入口にいたおばちゃんが、客が来るたびに電気をいちいちつけているということなんじゃないか。


久保:
出口から入るとおばちゃんがお客を感知できないから、入ったとき電気がついてても途中で消えちゃう。


江坂:
なるほど~。ここはローテクなんだ。


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久保:
それから、変な人んちみたいな建物があって、展示物がいろいろある。


江坂:
神武天皇の肖像、大量の聖徳太子像、描きかけの千代の富士。どれもうさんくさすぎる。


久保:
天皇の肖像は歴代のものがズラッとある。建物の2階には謎の日本人形も。


江坂:
これらって、この場所となにか関係があるのかな。とくに千代の富士。


久保:
うーん、わかんないな。


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江坂:
このイノシシ本物?


久保:
いや、はく製。でもびっくりする。







久保:
とにかく、いろいろあって面白いと思うから、興味があったらいちど行ってみて。とくにBGMがすごいから。


江坂:
機会があればね。


こんなところ、ふつうに生活していたらぜったいに行く機会なんてないけど。




ちなみに、一番はじめの画像は、天井に描いてあるタイプの仏像画。


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下に台が置いてあって


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寝そべって見る。






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