大学生の自由研究
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2015/08/25
書いた人:江坂大樹

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最近いろんなラーメン屋に「まぜそば」というメニューがあるだろう。スープがなくて、麺の上にいろいろな具がのっているやつだ。


あれを、家にあるものぜんぶを具にして作ってみた。その名も「家にあるものぜんぶまぜそば」である。








麺以外は家にあるもの


ここへきて近所の中華料理屋までもが「台湾まぜそば」を新メニューとして出してきた。中国人がやっている、ラーメンと中華飯と餃子のセットで700円みたいな店である。ついにここまで来たかという感じだ。


ちょっと前に「食べるラー油」がへんに流行ったけど、たぶんそのときみたいな便乗ノリで出していると思う。一度食べてみたらそんな味がした。


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麺だけは買います


まぜそばは基本的に挽肉がのっているが、それ以外はさまざまである。そしてぐちゃぐちゃにまぜて食べるので、結局何が入っているかわからないし、「なんかうまいぞ」という味しかしない。でもそれがうまい。


まぜそばは具材に関係なくおいしいんじゃないかと思う。


家にあるものぜんぶのっけて、まぜてやろう。


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昨日の晩御飯の残り


昨日の晩御飯の残りのお好み焼きがあったからこれをのせよう。


まぜそばの具はたいていさいの目に切ってあるか、細かく刻んである。だからお好み焼きもさいの目に切ればまぜそばの具になるのだ。


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畑でとれたモロヘイヤがあった。茹でてのせよう


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冷蔵庫にはウインナーがありがち。これも茹でて切ってからのせる


今回はこんな感じのノリである。冷蔵庫をのぞいて、見えたものを切ってまぜそばの具にしてしまう。


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これだけの具が揃った


みてわかる通り、どれも家にあるものだ。めずらしいものは一つも使ってない。


きんぴらは前々日の晩御飯の残り。チーズは一度袋があけてあって、危険な状態で冷蔵庫に潜んでいたもの。


ただ、「家にあるものぜんぶまぜそば」と言っておきながら「これだけか?」と言われると、まだ缶詰とか豆腐とか、家にはいろんなものがある。ぜんぜん全部ではない。


でも次々に具を用意していると、だんだん自分はこんな贅沢なことをしていいのかという罪悪感が募ってくる。今、自分は家にあるすべての食材を使ってただ一度の食事を済まそうとしているのだ。王様みたいなことをしている。


あまりにも背負うものが大きすぎるので、今回はこの程度の具の種類にしておいた。一人暮らしの冷蔵庫だと考えれば十分ぜんぶっぽいのでよしとしよう。


まぜそばは、具を増やしすぎてしまうと自分が王だと錯覚してしまう危険な食べ物であることがわかった。



さて、それではどんぶりを用意しよう。


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丼にタレを入れる


これはちゃんとクックパッドをみて作った。めんつゆと醤油とごま油をそれぞれ大さじ1杯ずつ混ぜたもの。すこしなめてみたけど、これがまあうまい。


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麺をゆでる


太目の麺を1.5玉分ゆでてどんぶりに入れる。1玉だと見た目が寂しかったので、ちょっと増やしてみたらちょうどよさそうな量になった。


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用意した具をのせる


まぜそばというよりは冷やし中華みたいだけど、なんとなくうまそうな感じになってきた。ここからさらに具や液体を追加していく。


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納豆


冷蔵庫の奥で眠っていた納豆をオン。冷暗所での日を経ることでカリカリになっており、ややネバリが弱いが味に問題はないだろう。


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紅ショウガ


紅ショウガは昨日のお好み焼きに使ったものだから、具としてはお好み焼きが既に含んでいるんだけど、僕が見つけてしまったのでのせちゃう。


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生たまご


ラーメン屋は卵黄のみを用いるけど、もったいないから全部使う。へたくそなので黄身が割れてしまった。


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クミン


割れた黄身がみすぼらしいので、クミンを振りかけてごまかしておこう。


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家にあるチューブものもぜんぶ入れちゃおう


写真はないけど、その他に鮭フレーク、はちみつ、ラー油、こしょう、マヨネーズ、味の素を入れた。


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できた


なにも考えずに具を用意してのせただけだけど、なんだかうまそうになった。ラーメン屋で女子がまぜそばを頼んでこれが出てきたら、きっと写真を撮ってくれるだろう。


そしてまぜそばは多分まだ完成ではなくて、まぜたら完成である。


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まぜそばが完成。ちょっと汚いが、ファンにはたまらない光景


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いただきます


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うめぇ~


・うまい。おもったよりまぜそばらしくなった。
・ネバネバ感がまぜそばにマッチする。
・ジャンク感がすごい。何を食っているか分からないが、「ジャンク感を食っている」という味がする。
・クミンだけは主張してくる。「クミン、おまえいるな」となる。


タレがうまかったので、そのおかげで味がジャンクらしくまとまったのかもしれない(あとは具のめちゃくちゃさのため)。まぜそば(もといジャンク)として申し分ない出来となった。もちろんほめている。


あと当然のようにどんな具が入っているのかは認知できない。モロヘイヤやオクラなどの野菜はネバネバ感のみを残して存在自体はない、が、まったく問題はない。まぜそばってそういう食べ物だ。うまけりゃいいのだ。


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・・・


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ごちそうさま






1.5玉は多い


想定外に量が多くなりすぎてしまった。決してまずかったとか、そういうわけではない。具が盛りだくさんであとから量が増えるので、麺は1玉か、それよりも少なくてよかったくらいだ。


まぜそばにはまぜそばのための具が必要なのかと思っていたけど、ぜんぜんそんなことはなかった。家にあるてきとうな具だけでまぜそばの味が再現できる。しかもうまい。


「家にあるものぜんぶまぜそば」は世帯によってレシピが変わってくると思うので、ぜひ他の人の作る「家にあるものぜんぶまぜそば」も見てみたい。


ぼくんちのはおいしかったです。


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もちろんがんばって全部たべました(写真ではまだ残ってるけど)



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うまいのでクックパッドにのせたいくらいです






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