天気予報は莫大なデータをもとに行われるのでちゃんと当たる。でも莫大なデータが必要なので大変だ。
もっと簡単に明日の天気を当てられる方法はないか。ある。想像だ。
明日の天気を想像で当ててみた。
1日目:予想
今日は曇り空だ。空の青さのかけらもない。ここからどんな想像ができるだろうか。
雲の形が恐竜に見えてこないだろうか。また、恐竜の横には巨大なエビと首長竜もいる。しかもみんな左を向いていて、まるでなにかから逃げるようである。
そう、これは太古の大量絶滅だ。白亜紀には隕石の衝突で恐竜が絶滅したという有力な説がある。
隕石が降る・・・、降る・・・、雨が降る。明日の天気は雨だ。
1日目:答え
はずれた。昨日よりもやさしめのくもり。
僕は雨と予想したけれど、この場合隕石が降ってきても正解だったので惜しい。
やりかた
いきなり始めたが、やっぱり説明が必要だろう。でも大体は分かっていただけたと思う。
やり方は、①空を見て、②想像して、③予想する、という3ステップ。とてもシンプルなので、天気図や雲の形の知識がなくても、だれでもどこでもできる。
それでは2日目以降もどんどん予想していこう。不運にも1日目は外れてしまったが、それは同じく不運にも絶滅してしまった恐竜のせいだと考えれば納得がいくので良しとしよう。
2日目:予想
2日目の天気はべったりした雲で、これといって見出せる形はない。
見いだせる形がない・・・、ない・・・、何もない。何もないといえばぼくんちの近所である。
でも田んぼはあった。田んぼと言えば水を欲しがっているイメージなので、明日は雨だ。
2日目:答え
またはずれた。
つまりこれは僕の「田んぼは水を欲しがっている」というイメージが間違っていたということでもある。
予想ははずれたけど、そこから学ぶこともあるのである。田んぼは水を欲しがっていない。
3日目:予想
なんとなくだけど、僕はここに城があるように見える。
城といえば戦闘の拠点である。合戦が繰り広げられていた時代のものだ。
もし雨の日に合戦をやると、きっと靴(草履かな?)の中が泥水でびしゃびしゃになって嫌だし、濡れると寒いので次の日にきっと風邪をひくだろう。
僕が合戦をやるならその日は晴れていてほしいので、明日の天気は晴れである。
3日目:答え
当たった。
朝起きてこの天気だったら、合戦に行こうという気になれる。文句なしのはれである。
空を見て城を想像できたら、次の日ははれであることが証明できた。
4日目:予想
空を覆うように、あざ笑ううさぎの顔が見える。
まず、泣いている様子はないので、雨ではない。
口を大きく開けて、笑っているように見える。しかしどこか不自然で、なにかを企んでいるようなニヤついた表情でもある。
これは、「笑っているので明日ははれだ」と予想してはずれた未来の僕を笑っている表情だ。つまり、はれははずれなのだ。
危うく騙されるところだったが、なんとか回避できた。明日はくもりだ。
4日目:答え
また当たった。
実はこのタイプの想像は、「笑顔だったらはれ、困り顔だったらくもり、泣き顔だったら雨」というパターンがあるので比較的簡単に天気を当てられる。
ただし今回のようにニヤついた表情の場合はうそをついているので注意が必要である。
5日目:予想
この雲、下のちょっと明るいあたりに指を突っ込んだら剥けそうである。
このへんから指を突っ込んだら剥けそうといえば、みかんである。今では当たり前だけど、少なくとも初めて剥いた人はそう思ったはず。
みかんはオレンジ色なので、太陽の象徴である。しかしながら内面には水分を多く含んでおり、雨の性質も持つ。
つまり、明日の天気は天気雨である。
5日目:答え
はずれた。
このへんから指を突っ込んだら剥けそうというところまではよかった。
みかんではなく焼き栗と想像できれば、焼き栗を食べたときのモサモサ感から雲のモサモサ感を連想して、くもりと予想できたのに。もったいない。
的中率40%
意外にも想像で明日の天気が当てられることがわかっただろうか。
ちゃんとした天気予報もたまにはずれるので、的中率はこのくらいでも十分に役に立つだろう。
でも最近の天気予報は精度がかなり高くなっていて、明日の天気を当ててばかりいるのでつまらない。
天気予報はたまにはずれるくらいが面白くてちょうどいいのだ。(だから想像がおすすめ)
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