中身がわからないタイプの食玩などのフィギュアを買うと、たいていはずれキャラ(ドラゴンボールだったらヤムチャかチャオズ)がダブる。運が悪いときは同じものが3つもでてきてしまうこともある。
あれはどうしようもなくいらない。もう本当に対処のしようがないものである。
フィギュアがダブって困っている人は世の中にたくさんいるだろう。そんなあなたに新しいご提案。団子にしてみてはいかがだろうか。
それはある日のこと
今回の相談者はたまに一緒に記事を書いている久保。ガンダム好きである。
箱入りランダムで売っているモビルスーツの頭だけのフィギュアを購入の際、ジェノアスカスタムという見るからにはずれのフィギュアが4つもかぶった。
最初かぶった時は、腹を立ててやけになってフィギュアを買っていたが、4つ目が出たときはさすがに精神的に(金銭的に)参ったようで、泣きそうになりながらジェノアスカスタムをどうするかを考えていた。
白くて丸みを帯びた形状のものが3つある(1つは飾る)。これはもう団子しかないと僕が提案したら久保は急に元気になったので、急遽フィギュアを団子にすることになった。
串にさす
ジェノアスカスタムの頭のフィギュアは団子用に作られているわけではないので、串を通すための穴をあける必要がある。
ところで、顔がある団子といえば「だんご3兄弟」だ。僕はだんご3兄弟をリスペクトして頭を縦にして串を貫きたかったが、久保の独断で横に貫くことになった。なぜか理由は話さない。なんでだ。
ちなみに穴をあける作業の途中、ジェノアスカスタムのパーツが一部破損するというプチハプニングも起きたが団子作りに影響はなかった。
プラスチックは焦がせない
串にささったジェノアスカスタムはまだつるつるピカピカの白色なので、団子らしく焼き目を付けなければならない。
そこで登場したのが小型のバーナー。直接あぶって焦げ目を付けようと試みた。しかし・・・
プラスチックが燃える強烈な悪臭が襲う。鼻がもげるというよりは脳がもげそうなニオイだ。これでは作業を続けられない。
そしてジェノアスカスタムはほんのり茶色くなるだけだった。僕らはそんなナチュラルメイクじゃなくて、極厚メイクでジェノアスカスタムを黒こげにしたいのだ。
プラモ作りで培った塗装技術が光る
醤油を塗って、その醤油を焦がすことできれいに焦げ目が付けられることを発見した。
これによってあぶる時間も短時間で済むし、プラスチックの溶ける悪臭もない。むしろ醤油の焼けるニオイがしてきて鼻が幸せだ。まさに団子作り界にイノベーションが起きた瞬間である。こうやって技術は進歩していくのだ。
実はこの作業、思ったよりも難しい。醤油を塗りすぎるとうまく焦がせない。
しかしガンプラ好きの久保はまるでプラモに塗装を施すがごとく、慣れた手つきで団子を焼いてゆく。僕がやったらまったく焦がせなかったのですごさがよくわかった。ガンプラ好きの友人は頼もしい。
実は三男だけは久保の謎のこだわりで団子のたれで焦げ目が付けられている。本家「だんご3兄弟」も三男だけ鼻の形が違っているが、それと関連しているのかは不明である。
たれは小腹を満たすために買っておいた団子のものを使った。
ガンダムのフィギュアが団子になった
そういうわけで残念ながら3つもかぶってしまったジェノアスカスタムのフィギュアは団子になった。
簡単に言えば、穴をあけて、焼いて、串に刺しただけだ。
しかし作業前と比べるとどうだろう。なにか新しい未来が見えてくる気がしないだろうか。
姿形が同じの3つの邪魔者だったフィギュアが、新たな命を吹き込まれて生まれ変わったのだ。
本当はみたらしのたれをかけるつもりだったが完全に忘れていた。さらに上を目指したい人はたれもかけるといい。
もうダブっても困らない
ダブっても団子にする方法が編み出されたのでもう問題がないかといえばまだある。
白くて丸くないフィギュアは団子にできないのだ。
このままだとヤムチャがダブったときには捨てるしかないので、なにか新しい方法を編み出す必要がある。
あと団子がなかなかきれいにできたので、誰かに見せたときの感想が楽しみだ。
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