名古屋大学最大のイベント、第55回名大祭が先日開催された。
3.5日の間、様々な部活やサークル、実行委員などが露店を開いたりイベントを企画して盛り上がる。
今回はその名大祭に行って、いちばんアツイところを調べてきた。
盛り上がっているという意味の「いちばんアツイ」ではないです。 「もっとも熱を帯びている」という意味のアツイです。 盛り上がっているところとは関係ないです。
6月8日(名大祭最終日)、名大祭の陰の脇役は僕たちです。
秘密兵器
東急ハンズで興味を惹かれて勢いで買ってしまった放射温度計。 赤外線を利用して、ものに触れることなく表面温度がはかれる。
目に見えないパラメータを数値化できる夢のマシン。 あとでAmazonで調べたら、同じような放射温度計が2000円くらいで売っててへこんだ。
この温度計を使って、名大キャンパス内で最も熱いものを調べる。
新メンバー登場
今回調査に付き添ってくれたのは久保。
カメラ撮影と温度測定のどっちがやりたいか聞くと、よくわからない返事をしたので僕が察して久保に温度測定を任せることにした。
なので今回は僕がカメラ係になった。
調査開始
いきなり名大祭のイケイケな雰囲気にのまれる。 道の端に並ぶ露店に引き込まれそうになる。
今日は祭りを楽しみに来たのではない。
調査のスタートは名古屋大学駅1番出口。 ここからてきとうにキャンパス内を歩き、熱そうなところの表面温度をひたすら測る。
という予定だったが、序盤から熱そうなもの以外にもただ表面温度の気になるものも測っていた。
それでは調査スタートです。
①名古屋大学駅1番出口付近の看板
おなじみの1番出口。 全学教育等を目指していつも通るところ。
最初のポイントは1番出口を出てすぐ右にある看板。
ちなみに40℃以上は触ってあったかい。
44℃だともう熱く感じる温度です。
②1番出口付近の木の葉っぱ
いろいろな表面温度が測れるのが面白くて最初はとにかく測った。
③1番出口前の柵
ここでいきなり事件発生。 金属らしい金属はうまく表面温度が測れないらしいのだ。
触っても明らかに葉っぱより熱いこの金属製の柵は、なんと35.5℃を示した。
行きの電車のなかで考えていた、「どうせ一番熱いのは露店の鉄板だろう」という面白味のない予想は砕け散った。
④phononの看板
最近は全学教育棟1階にも看板が置いてあり、貧弱フードファイター向けの朝食で知名度を上げつつあるカフェ、phonon。
屋外に置いてある黒色の看板は日光をもろに受けてかなり熱そうになっていた。
⑤国際言語文化研究科の看板
情報文化学部の看板だと思っていたら、国際言語文化研究科の看板だった。 そんなのが全学教育棟に入っていたのかと1年と2か月で初めて気づく。
本当に全学教育棟は中途半端でごちゃごちゃした建物だ。
⑥進入禁止のブロック
疲れたー、と思ってうっかり座ると熱くてびっくりする系のブロック。
表面温度を測ると、驚くほどの熱さではなかった。 熱めのお風呂くらいの温度。
⑦マンホールのふた
夏におなじみのあのアツイ物体はもちろん名大にもある。
小学校のころの水泳の授業のとき、プールサイドにあるアツアツのマンホールのふたで足を焼いたのは僕だけじゃないはず。
素足でふたの上に立つのは厳しいが、尻はぬれているので座るのは意外といけたりする。
見た目が金属っぽいのでだめかと思ったがちゃんと測れた。
⑧コーン
だいたいどこにでもあるコーン。 こんなものの表面温度に興味がある人はいないと思うが、気になったので測っておいた。
道に置いてあるコーンにだって表面温度があるのだ。
⑨ソメイヨシノ
この日の気温は34℃を超えていた。 にもかかわらず、木の表面温度というのは低め。
暑くてたまらない日は木に抱き付くと涼しいかもしれない。
ここで、工学部1号館の前で扉に貼ってある締め切りの掲示を見た。
普通に片側だけ扉が固定されてるんだろうとおもってたら、
江坂「なんかやってるかも。入ってみる?」
久保「なにもやってないでしょ。開いてないよ」
(さっさと別のほうへ歩いていく)
しかし普通に建物の中に入っていく人がいた。 やっぱあいてるじゃん。
⑩石
七味亭という学食の近くにあったただの石(大きさ的に岩?)。
石焼ビビンバの影響で石は熱くなるものだと思っていたが、それほど熱くなかった。
⑪電動自転車置き場石
2013年突如名大キャンパス内の数か所に現れた電気自転車スタンド。 電動というだらけた大学生にとって魅力たっぷりの乗り物がいつも置いてある。
気になって調べてみたら、教員と大学院生しか使えないらしい。残念。
表面温度を測ったのは北部購買の前にあるもの。
突然久保が、
「アイス食べたい。アイス買おう」
と言って北部購買に向かう。 この時は暑かったので僕もアイスを食べたかった。
しかし
やっていない。 アイスは買えない。
蒸し暑さが一層増したような気分になる。
⑫オレンジ色のポール
色的に熱そう。 でも金属系は超えないだろうなあと思いつつも測定。
⑬コケ
ダイニングフォレスト(学食)のそばの農学部へ向かう道はやたら植物が多い。 道路のわきにはいつも枯葉がたまっているイメージがある。
ちょっとコンクリートの塀を見るとコケがそこらじゅうに付いている。
木の表面温度が低かったのでコケの表面温度も低いかと思ったら、意外とあったかかった。 木は幹を測定したので、日が当たっていなかったからか。
⑭木っぽい床板
妙にテカテカしていて、本当に木かはわからない木っぽい床板。 太陽の光の照り返しですごくまぶしい。
マンホールのふた(金属)を超える予想外の温度。 だいたい金属が一番熱くなってると思っていたので意外だ。
あと、やっぱり地面と平行なものは太陽光をもろに受けて熱くなっているのかもしれない。
⑮丸い石が敷き詰められた地面
見たことがある気がする地面だが、どこだったかよく思い出せない。
温泉かなあ。
表面温度はさっきの木の板にはかなわないが、かなり熱かった。
ここから山(名大内)をのぼる。
調査を始めてから1時間半くらいが経った。でもまだ12時くらい。 2人とも久しぶりに太陽のもとで活動をしたのですでに疲れが出始める。
食べたかったアイスだって買えなかったのだ。
久保は坂道をのぼるときに、斜面に対して常に90度の角度で歩くという実現不可能なことに挑戦して一人で苦戦している。
意識は普通にあるみたいで精神状態も問題なかったので続行。
終わりの見えない調査が続く。
歩いていると自販機が見えた。 さすがにのどが渇いていたので、飲み物を買う。
もちろんビックル。
ビンの表面温度を測ったら9.1℃だった。
⑯普通の地面
灯台元暗しもありうる。 調査を始めてからずっと歩いていた普通の舗装道路を測定していなかった。
もしかしたらと思って測ったが、記録更新とまでは行かず。
⑰銀色の箱
もしかしたらと思って測ったが、記録更新とまでは行かず。
久保「これは熱い!これは絶対熱いぞ!」
30mくらい先になにに使われているかわからない銀色の箱を見つけたようだ。
表面温度を測定すると
残念でした。 測定ミスでもなく、全然熱くない。
正直見た目は熱そうに見えるが、触ると人肌くらいだ。 表面温度は測ってみるまでわからないのでおもしろい。
⑱豊田講堂にあった白熱電球箱
山を下り終えて、豊田講堂の中に入る。 豊田講堂の中では研究室や美術部が展示をしていた。
美術部の展示は作品ひとつひとつが白熱電球でライトアップされていた。 あ、白熱電球は熱いぞ。
さっそく美術部員の目を盗んで電球の表面温度を測る。
ここで、調査終了の鐘が鳴る(幻聴)。
温度計の示した表面温度は、
熱い。文句なしに熱い。 水だったら蒸発する温度。白熱電球はこんなに熱かったのか。
こんなに熱いものを見つけてしまったので、もうさらに熱いものを探す気力はなくなった。 お腹も減ってきている。
というわけで、調査はこのへんにしてお昼ごはんを買いに行った。
露店のある通りは人も多いし、なにより疲れてしまったので断念。
まとめ
名大祭でいちばんアツイところは豊田講堂内の白熱電球だ。
ついに太陽の光は電気の力にはかなわなかった。 この結果は、僕は現代の技術の進歩を示していると思う。 すいません、てきとうです。
今回測定したアツイとこを地図にまとめました。 来年の名大祭でいちばんアツイところを見たいという人はぜひ参考にしてください。
いちばん盛り上がっているところは人が集まっているので地図なんかなくてもすぐわかります。
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